工具や材料の保管の悩み
起業独立後には倉庫は必ず必要になるはず?!
起業独立した個人事業主である職人一人親方を悩ませる問題のひとつに、増え続ける工具や材料をどのように保管をして置くのかだといった問題があるでしょう。
すべてが車の中での保管で可能であればよいのでしょうが、作業車がバンであればまだしも軽ワゴンとなればほぼ100%と言っていいほど工具や材料を車の中で保管することは無理でしょう。
たとえば日々の現場では材料等の余りものも発生することも多々。配管やケーブル、角材、鉄筋等々の建築用組立材料が余ったからといって、とても捨てることはもったいなくて考えられません。
かといっても保管場所が無い…となると倉庫が必要となるのが自然の流れの考え方となります。
保管場所の解決方法となれば倉庫です。大型倉庫であるガレージの使用には料金も割高でスペースも余ってしまいます。そこで挙げられるものがトランクルームです。
最近ではトランクルームの利便性も格段とレベルアップしているため、起業独立したての一人親方の職人にとってはとても便利な倉庫代わりです。
このトランクルームは都市部を中心に郊外でも最近は多く目立つようになりました。契約手数料は別として、月額で1畳から3畳ほどで2,000円から20,000円ほどで相場でかりることができます。
トランクルームにも種類があります。
屋外型や屋内型、バイクボックス、宅配倉庫があり、一人親方の職人とっては屋外型のコンテナタイプか屋内型によるトランクルームの使用勝手がよいことでしょう。
それぞれのトランクルームについて
屋外型と屋内型のそれぞれのトランクルームについての特徴を説明すると…
屋内型…屋内型のコンテナタイプとは真逆で、基本的には屋内に照明があって空調システムも完備されているため結露の心配は少ない。また、警備システムが充実しており、カードキー操作だけでなく、最近では顔認証システムを導入するトランクルームがあります。➡その分使用料は屋外型より割高
トランクルームの選び方
一人親方にとっての倉庫…トランクルームの屋外型や屋外型の利用はとても便利となると分かりましたが、では選ぶ際の注意点はありますか?
選ぶ際のポイントはセキュリティや空調管理、照明といったことがあげられますが、屋外型と屋内型とでは月額使用料に違いがでます。変な話、背に腹は代えられぬであれば、限られた小スペースです。空調については保湿剤を多用したり、照明については、利用を日中や朝早く起きて現場直行前に利用するなどの工夫で対応が可能ではないでしょうか。
なるほど、おっしゃる通りです。
それより重要なのが、借りているトランクルームが外部型であればルームまで車を置く駐車スペースがあるのか、スペースがあっても利用上車の乗り入れが禁止となる場合があるために注意が必要です。また、屋内型でもルームまでの距離があるのであれば出し入れの際に不便ではないか、場合によっては台車が必要になるため、台車分の保管スペースを考慮する必要があります。
必ず契約する際には慎重に検討する必要がありますね。
トランクルームの使用上の注意点など
契約手続きの初期費用の相場は!?
トランクルームを借りるためには、賃貸住宅の敷金礼金などと同じような月額使用料だけでなく、初期費用がかかります。当然に初期費用が安い方が良いとは思いますが、初期費用が安い分、月額使用料が高かったり、その逆で初期費用が高く、月額使用料が安いものもあります。
あまり深く考えずに使用目的で判断すると良いと思います。トランクルームの使用目的が引っ越しなどで一時的に倉庫へ保管が必要となったのであれば、長期的にトランクルームを利用することは無いので、月額使用料が多少高くとも初期費用は安く済ませることが正解かもしれません。
反対に職人である一人親方となるとトランクルームの使用については短期的ではなく長期使用となるため、初期費用が高くとも月額使用料が安い方がよいでしょう。
そこで契約をするにあたっての標準的な初期費用をまとめてみました。
当月分と翌月分の使用料…家賃等と同様にトランクルームを借りるには、翌月分の使用料を当月中に支払わなけらばなりません。ですから初期費用には当月分の日割計算した使用料と翌月分の月額費用が掛かります。
保証金…一般的にはこの保証金は敷金と同様の扱いとなれば契約終了後には返金されるものです。つまり使用料の滞納やトランクルームの汚損破損が酷い場合には、この保証金が充当されて相殺されます。月額使用料の1月分、3月分、6月分などが掛かります。
鍵代…トランクルームを借りる際には、前使用者の鍵を交換するために、新使用者が費用を負担して交換することがあります。つまりは初期費用にこの鍵代の負担額の無い場合や費用が掛かっても3,000円程、敷金である保証金に含まれているなどがあります。
その他の初期費用…その他各業者により初期費用に掛かったり、掛かったりするものが事務手数料や管理費、万一の場合の保険料などがあげられます。
間違ったトランクルームを選んで失敗をしてしまった!
倉庫代わりとなるトランクルームは一人親方の職人にとってはとても便利なもの、というより必要なものです。
毎日毎日、朝の現場時間が早かったり、夜は遅くまで現場仕事で忙しいものです。
そのような状況で必要となるトランクルームが家から近ければ近い程、多少金額が高くとも利用したいものですが、安易に近場を選んでもNGの場合があります。
サイズが合っていなかった…起業や開業直後のおおよその見込みでトランクルームのサイズを選んで、あっという間に物が増えて置けなくなり大失敗。自宅の棚などに置く私物も想像以上に増えるものです。同様に工具なども一緒で、いつの間にやら物は多く増えるものです。ある程度大きなサイズのトランクルームを選ぶことも必要かもです。
24時間利用ができない…防犯上の理由などにより時間制限での利用に限定されているトランクルームもあります。建設業界では日中の仕事だけでなく夜間の仕事もあります。また、緊急対応などで夜間に現場へ向かうこともあることでしょう。そのような場合に、時間制限で24時間利用できないとなると、とても致命的かもしれません。
車の乗り入れができなかった…目視で車両も通せる車幅もあるため搬入に問題ないと契約をしたが、車両の進入は迷惑行為として禁止されていた。安易に契約して車両の侵入を行うことで、迷惑行為として契約の打ち切りだけでなく違約金の支払いを請求されたりしてしまいます。
トランクルームの使用上の禁止事項
トランクルームの使用にあたっては当然に禁止事項があります。
多くの利用者がいるため公共の場所とも言えます。そのような中で契約違反や迷惑行為など自分勝手な使用を繰り返せば契約が打ち切られ解除されるだけでなく、違約金となる損害賠償を求め得られたり、利用者同士のトラブルとなれば裁判沙汰になることも考えられます。
トランクルームの使用にあたってはしっかりと禁止事項を遵守しましょう。
危険物の保管…職人がトランクルームの使用にあたっては頭の痛い禁止事項。シンナーや塗料、ガソリンなどの燃料も当然に保管禁止です。ちなみに廃材などの産業廃棄物の一時保管、つまり仮置きもダメです。そもそも廃棄物処理法違反で6月以下の懲役、または50万円以下の罰金となります。
寝泊り…トランクルーム内での寝泊りは禁止です。当然に住むことはできません。疲れ切った状態の体でも、少しでも家に戻った方が体には必ず良いはずです。家に帰りましょう。
近隣住民への迷惑行為…駐車スペースのアイドリングや前向き駐車違反など駐車についての問題も近隣住民とトラブルになります。また、大声で話すなどの騒音トラブルも問題になりやすいです。
トランクルームを使用する際のちょっとしたコツ?
当たり前だけど整理整頓は重要
起業独立直後の毎日毎日の仕事は大変でょう。自分が思っているほど体力を消耗しているだけでなく、精神的なストレスも多くなっていると思います。まずは体が資本ですので自己管理はおろそかにしないでください。
そんななか使用するトランクルームが汚部屋のように汚く煩雑すぎるのはよくありませんので注意が必要です。これは科学的にも精神状態をネガティブにする確率が高く、やる気の低下や倦怠感、疲労感を起こすことになるようです。
忙しく整理整頓もなかなか難しいかもしれませんが、ちょっとしたコツで、日頃から整理整頓を自然とできるようになるかもしれません。
①いつか使うかもしれないと思っている物は、今後も使わないはず!
②年1回でも使うものは、いずれ使うはず!
③使いにくいものはいらないはず!
トランクルームを最大限使用するには収納方法も重要
日頃からの整理整頓によって、綺麗にトランクルームを使用する重要さを話しましたが、最大限に有効に使用をするには賢さも必要かもしれません。
その賢さ、つまりは収納方法を考えることにより、より一層トランクルームを広く使いやすく便利に使用することができます。この点に関しては先の整理整頓と同様に収納についても得意とする職人も多いのではないでしょうか。
①棚を使用して室内空間を有意義に使用した収納(壁に穴を空けるなどはNG)
②出し入れをし易くするためにキャスター付きキャリーで収納
③重たいものは落下による破損だけでなくけが防止のために下の方へ収納
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