一人親方には最新の道具より重要!?車両を使用する職人にドライブレコーダーは必須!!

アイテム

自動車事故を明日は我が身と思うべきです

交通事故による3つの責任とは?

現場作業をする一人親方の職人にとっての車の利用は不可欠です。車が無ければ仕事の効率が圧倒的に下がるといっても過言ではありません。…あまりにも不便すぎます。

そこで、仕事に使用する道具と同様に仕事上とても重要なものである車。

普段から車を使用して腕に自信を持つ職人さんも多いではないでしょうか…でも油断は禁物です、交通事故が起きない保障なんてありえません。

そんななか、自賠責保険の加入のみでの任意保険の未加入はあまりにも恐ろしすぎるのでおすすめしません。

自動車事故はいくら自分が注意を払っても突然訪れるものです。その時になって保険未加入を後悔しても遅すぎます。

従業員時代の頃であれば自動車保険も会社が加入しているはずですが、一人親方となれば自動車事故は自分ですべての責任を負わなければいけません。

民間の任意保険会社に加入をしていれば、事故対応の手続きも簡素化できて賠償内容も無制限です。必ず加入しましょう。

では、実際に事故が起きてしまった場合にはどのような責任に問われるのでしょうか。

重大と言えるほどの事故が起きてしまいますと、その事故の損害の大きさによっては、刑事上の責任や行政上の責任、民事上の責任を問われることがあります。

自動車事故による加害者の責任とは?
刑事上の責…刑法上の自動車運転過失致死罪などで懲役刑に処せられたり道路交通法上の罰金刑となることを言います
行政上の責任
点数加算による運転免許の停止や取消や交通反則通告制度による反則金の支払いのことを言います
民事上の責任…被害者の事故による治療費や休業補償、慰謝料などの民法上の不法行為による損害賠償の責任のことを言います
このように自動車事故を起こすとあらゆる責任が問われることになる場合があります。
そんななか、いざという時の自動車事故の際に重要となるものがドライブレコーダー…ドラレコです。
例えば、自分は最善の注意を払って過失が少ない事故と分かっていても、事故証明が不十分であれば、過失割合の自己負担が高い結果となり、納得できないことになる場合はあります。
自己防衛としてドラレコは必須と言えるでしょう。
過失割合とは…事故の際には当事者同士の両方に不注意部分があるはずです。それを事故原因の発生を検証して、簡単に言えば、どっちがどのくらい悪かったのかを10割内で当事者同士の責任割合を決めること。軽微な事故であれば主に保険会社が示談交渉します(この点でも任意保険の加入は必要)。
 

ドライブレコーダーで過失割合は変わるのか!?

率直に結論を言いますと圧倒的にドライブレコーダーがあると証拠になることは間違いありません。

事故による実況見分の際には、当事者双方の事故当時の状況を警察官はもちろんのこと、示談交渉をする保険会社も事故当時の状況を確認します。

警察官は確認しますが、車同士の軽微な接触事故であれば、言葉は悪いですが簡単に事故処理を行うだけで、後は当事者同士の保険会社の対応になります。

保険会社の示談交渉で行われる過失割合についての警察側の対応はありえません。

おかしい話、道路上には多くの公的な防犯カメラの設置がされているところがありますが、その防犯カメラを元に事故に対するに警察が対応することは皆無と言えます(私感ですが軽微な事故で深く警察が対応するのは嫌なのではないかと思います)。

そのような状況で保険会社が過失割合を決める際には、事故が起きるまでの経緯がとても重要となります。

一時停止はしたのか…車線変更は強引すぎたのではないか…スピードは出し過ぎではないのか等々。

これらを踏まえて保険会社は過失割合を決定して行きます。

決定して行きますが、事故発生当時の状況の把握は数分単位で記憶が薄れる可能性がありますので、ちょっとした記憶の勘違いで過失割合が大きく変わる場合もあります。そんな時にやはり必要となるのがドライブレコーダーです。

ドラレコは起きてしまった事故の原因がどのような状況であれ、加害者と被害者を事故が起きるまでの経緯を証明する証拠としてとても重要となり、自分を守ることにもなります。

では、実際にドラレコによる過失割合認定においての違いはあるのでしょうか。

答えは…あります。

先ほども言いましたが、ほとんどの自動車事故は、保険会社の示談交渉での過失割合で保険での補償負担額が変わります。

双方の保険会社は、それぞれ事故当事者から事情を聞きますが、この際に双方の意見が食い違うことがあります。

そのような場合に圧倒的な証拠となるのがドラレコです。ドラレコにより事故の事実関係をはっきりとさせることができ、結果的には過失割合を変更、事実にもとづく過失割合を決定することができます。

また、逆もあります。

事故で長期入院や記憶喪失といった場合の実況見分が難しい被害者の立場からすれば、ドラレコの映像は動かぬ証拠ともなります。

基本的に事故当事者の運転中の過失割合が加害者10割、被害者0割はありえません。通常は被害者からでも3割、加害者は7割と言った過失が基本となっています。

これでは事故に対しての過失割合に納得がいかないこともあるでしょう。

そのような時にドラレコはとても助かります。事故の当時の詳細な映像が残されていますからね。

例えば交差点での事故で信号機に対するお互いの見解の相違では、直進車より右折車が不利となる場合が多く、口頭での示談交渉では右折車が8割、直進車が2割と言った過失割合が基本となります。

そのような状況の中、ドラレコに記録されている実際の映像を確認し、直進車の赤信号での信号無視であることが証明できれば、これこそ動かぬ証拠となり、過失割合を逆転し、明らかに相手の信号無視を証明できれば過失割合が100:0も可能となります。

このようにドラレコの設置はとても有意義であり、車を多用する一人親方の職人にとっては必ず設置するべきものと言えます。

ドライブレコーダーについてのあれこれ

ドライブレコーダーを選ぶ際はどのように進めればよいのか?

ドラレコの必要性は分かりました。では実際に購入の際にはどのように進めればよいのでしょうか?

はい、ドラレコの設置は大きく分けると簡易に設置ができるタイプと配線が目に見えないように埋め込むなど設置が素人には難しいタイプがあります。

なるほど、そうですか。では、簡易タイプとはどのようなものなのでしょうか?

はい、簡易型のドラレコは、①シガーソケットに直接電源をさして、②車窓に吸盤や両面テープで取りつけて、③配線は露出するので、車内を邪魔することが無いように設置したり、視界の視野を狭くすることをしないことが必要です。

とても簡易だけある内容の製品ですね。では、配線を露出させない埋込タイプのドラレコの設置は素人には難しいのでしょうか?

埋込タイプは内部から電源を取ります。車に詳しくなければ電源の取付けミスでヒューズが飛んだり、バッテリーが上がったりして車に悪影響を及ぼすケースがあります。

やはり安易に自分で取りつけることは危険ですね。

はい、とても危険だと思います。やはりプロである①正規ディーラー②カー用品店③整備工場④出張取りつけが一般的でしょう。ちなみにAmazonなどでドラレコを購入して、これらのプロに取付けをお願いすると約10,000~30,000万円程の金額に幅がある工賃が掛かるため、その辺りの取付け判断は慎重に検討することをおススメします。言い換えればドラレコ購入時に同時に取付けを依頼する方が安い場合もあります。

ありがとうございました。とても分かりやすかったです。

車を多用する一人親方のドライブレコーダーは品質性能が良いものを選びたいものです

会社に守られてはいない一人親方は自分で自分を守らなければいけません。

いつ自動車事故が起きるとは限りませんので、事故状況の証拠となるドラレコは自分を守る大切な手段と言えます。

では、どのようなドラレコを、一人親方である職人が使用する車へ搭載すれば良いのでしょうか。

ドラレコの種類といってもピンからキリまであります。どれを買えば良いのか予算の関係もあるためにとても悩むのでしょうか?

現在市販をされているドラレコについては余程のことがない限り買って損ではなかったということはないかもしれません。

購入の際の心配はあまり深く考える必要は無いと私は思いますが、購入の際にはいくつか知っておきたいことがありますので、そのポイントをお知らせします。

ドライブレコーダー購入の際のポイント
画質について…万一の事故の際のドラレコです。あおり運転や当て逃げなどの被害を受けた際の加害者の車のナンバーが確認できるほどの解像度や画素数は必要です。解像度であればフルHD(撮る映像が広範囲)で、画素数で言えば200万画素以上(画素数が高いほど鮮明)の性能は必要でしょう。また、安いものでは液晶でないものやLED信号機を撮影できないといった古いタイプのドラレコもあるので注意が必要です
画角について…画角とは視野角のことで、一般的にドラレコが撮影できる水平方向、垂直方向の角度を表します。画角を広く撮ることが出来れば、斜めからの衝突事故も記録できます。画角が108度以上が望ましいとされます。
1カメラか2カメラか…ドラレコを購入する際に、この設置するカメラの数で値段が変わることは分かると思います。不注意でフロントのみの1カメラを購入することはおススメしません。前後2カメラ以上は必要です。その他には360度カメラタイプもあります。

駐車監視機能について…職人がよく使用するハイエース。一時期の盗難件数は1位となり、車に使用される部品などが高く売れるといった理由で盗まれます。そのようなことを防止するために監視機能があれば、駐車中でも録画ができ、当て逃げなどの衝撃があった場合に録画が開始されたり、人感センサーが反応して録画が開始されたりします。欠点は録画が長時間となるため、容量が足りないと映像が上書きされてしまうことがあります。
近年のドラレコはモニターがついてなくSDカードで保存をしてパソコンで確認するものやレコーダーにWifiが搭載されてスマホの専用アプリから動画ファイルを確認するといったノンモニタータイプがあります。このような機能については使用する個人の好みによることでしょう。
いずれにせよ、車がなくてはならない一人親方の職人がドラレコを選ぶには最低限の必要機能の搭載は不可欠な為、しっかりと安全を守るドラレコを選んでもらいたいものです。

コメント